同じ食事、同じ生活習慣を行っていても、むし歯になりやすい人となりにくい人がいます。
低リスク(むし歯の治療経験が少ないなど)の場合は、規則正しい食生活、フッ化物配合の歯磨き粉を使用した丁寧なブラッシングと、定期検診におけるチェックで十分にむし歯予防効果が期待できます。
高リスク(むし歯の治療経験が多い、定期検診のたびにむし歯が見つかるなど)の場合は、低リスクの場合のむし歯予防法に加えて、+αの予防法を取り入れることをお勧めします。
+αの予防法を取り入れるためにお勧めなのが、「唾液検査」です。他にも口臭が気になる人、何度も治療している人やもっと歯を大事にしたい人にもおすすめです!
当院では「SillHa(シルハ)」を導入しています。シルハは口内環境に対する6つの項目を測定します。
歯の健康に関する項目として
①むしば菌の活性度を測定します。現在、むし歯があるかどうかではなく、むし歯になりやすい状態かどうか評価します。
②口の中がどれくらい酸性に傾いているか測定します。数値が大きいと、むし歯になりやすい状態です。
③唾液が酸を中和する力である緩衝能を測定します。数値が小さいと酸を中和する力が弱く、むし歯のリスクが高まります。また緩衝能に関しては唾液の量が多いほど、働きがよくなることが分かっています。
歯ぐきの健康に関する項目として
④白血球の多さを測定します。菌の繁殖などによって生じた炎症の度合いが分かり、歯周病が進行すると数値が上がります。
⑤たんぱく質の量を測定します。血液中には多くのたんぱく質が含まれており、数値が高い場合は、歯肉からの出血や菌の繁殖が疑われます。
口腔清潔度に関する項目として
⑥アンモニアの測定を行います。アンモニアは口臭の原因の一つであり、また唾液中のアンモニアは細菌数と相関します。
測定方法は、洗口用水で口をゆすいでいただくだけでとても簡単!ただし、検査2時間前からのご飲食はお控えください。当院では1回¥1,100円で行っております(自由診療)。ブクブクうがいができるようでしたら、子供の検査も可能です!
むしば菌の活性度が高い場合はロイテリ菌も使ってみていただいたり、緩衝能が低い場合は洗口液やPOs-Ca Fを使ってみていただいたりとオーダーメイドのむし歯予防方法を歯医者さんと考えていきましょう!